他のDIARY
花屋の店先にヒヤシンスの球根が並んでいたので
今年も水栽培用にひとつ買いました。
ほっこりしたカタチがたまらなく好きだなぁと思いながら
赤、ピンク、白、紫、黄色の中から選んだのは白い花の球根
一瞬、いい香りがフワリと広ったような気がして
白いヒヤシンスが頭に浮かんだのでした。
去年選んだピンクのヒヤシンスは、ちょっといい思い出を
届けてくれて、花が咲いている間中幸せな気持ちでした。
来年は何色を選ぼうかな・・
その年のイメージを託すように真剣に選んでみました。

最近ネネのネタがありませんが、御覧のように
ネネはとても元気です。
猫を飼う時、黒猫がカッコよくていいなぁと思って
いたのですが、貰いに行った先には残念ながら
黒猫はいなくて、仕方なく何匹かいる子猫の中で
黒が入っているのを選びました。
この家で暮らすようになってからドンドン自分らしい
生き方が出来るようになって
ある日、ネネはこの家と私にピッタリだと
気付きました。
ゆっくりと時間をかけて、ネネは私にとって
唯一の猫になっていたのでした。

同じ沿線に住むクラフト作家のYさんのお手伝いをしに、都心とは
反対方面の電車に乗って、大きな川と小さな山を越えて
Yさんの住む街へ行きました。
長閑な商店街の脇を入った所にある古い一軒家のアトリエで
Yさん指導の元、型紙に合わせて革をカットしたり接着剤で
貼付けて仕上げの薬剤を縁に塗ったり、革小物の小さなタグを
ひとつ作るだけでも何行程も手間をかけることを知りました。
Yさんと向かい合ってお喋りしながら、淡々と手を動かしていると
この仕事で一番大切なことは早さではなく、丁寧さなのだと
身体の奥の方でわかった気がしました。
相方の照明作家のNさんが夕飯を作ってくださって、皆でちゃぶ台を
囲んでの楽しい団らん
それが今日の私の報酬だけど、満たされた充実感がありました。

直売所に栗が並んでいたので、大喜びしました。
大粒の栗が沢山入って、たったの100円という安さに
いつものことながら感謝の気持ちで一杯になります。
切り目を入れてフライパンで焼いた栗のホクホクした香ばしさに
目を丸くしながら、心ゆくまで満喫しました。
栗の他にもサンマやキノコ、リーズナブルな秋の味覚がゴロゴロ
していて、何かしら毎日ご褒美のようなものを受けとっています
温暖化で夏が長くなったこともあって、秋が待ち遠しい季節に
なりましたが、一気に食欲も増して、溢れている美味しいものに
溺れそうです。

人気のターコイズでアクセサリーを作りました。
ボリュームを出す為にビーズと組み合わせて、テグスに通した
だけのシンプルなデザインですが、緑がかった青色は存在感が
あって、どんなファッションとも馴染むので案外コーディネート
しやすいことがわかりました。
これからの季節はグレーや茶系のセーターを着る事が多いので
明るい色のアクセサリーをつけると顔映りがよくなりそうです。
ターコイズは古くから神聖な石としてお守りや装飾品に使われて
きましたが、インディアンは空と海と宇宙の一体の象徴として
儀式に使用するほど大切にしてきたようです。
たしかに美しい天然石を見ていると癒されたり、力が湧いて
きたり、自然界の不思議なパワーを感じます。
ターコイズのアクセサリーは、ひとつも持っていなかったので
新しい感覚を身につけられたような、パワーストーン効果を
さっそく実感しました。


今年も彼岸花がすくっと茎を伸ばし、花火のような真っ赤な花を咲かせました。
数日前にこの道を通った時は まったく気付かなかったのに、まるで手品のようです。
開いたばかりのまっさらな花が風に揺れるのを見ていたら、昨年もここで写真を撮ったことを
思い出しました。
ついこの間のような気がするのに、あれからぐるりと季節が巡ったのだと しみじみしました。
池に浮かんでいる蓮の葉が緑、黄、橙、赤、茶色とカラフルで、なんて美しいのだろうと
急ぎ足の私を立ち止まらせてくれます。
今年も残暑が厳しくて必要最小限のことしかやる気になれず、心の余裕もなくなっていたのですが
心地よい気候と共に豊かな恵みも目に飛び込んでくるようになりました。
秋はなんとなく淋しくて好きな季節ではなかったのですが、歳を重ねるごとに その深みを
楽しめるようになりました。
色付きはじめた季節をゆっくりと味わっていきたいと思います。

瑠璃色の釉薬とガラスがかかったお皿と箸置きを買いました。
普段は選ばないタイプの器ですが、手頃な値段と月夜のイメージに
つられました。
まぁるい光を集めている綺麗なお皿を眺めていると、お月見をして
いるような気分になります。
トマトとモッツァレラチーズを交互に円形に並べて、箸置きはお香
乗せにしてもいいかも・・
そんなことを考えながらテーブルの上のささやかな月を眺めます。
一枚のお皿が見せてくれる夢は現実的で、すぐにでも叶えられそう
ですが、手を伸ばしても届かない月と同じような ひんやりとした
静けさがあります。
しばらく片付けずに、テーブルの上で感触を楽しみたいと思います。

ジャンルの違う小説やエッセイを同時に読むことが多いのですが
気軽に読めるものは出掛ける時にバックの中に入れて、電車の
中や喫茶店で読んだりしています。
カバーを傷めないように外したり、皮のブックカバーをかけたり
本と丁寧に関わると、読書もさらに豊かなものに感じられます。
今読んでいるのは料理研究家の高山なおみさんの「日々ごはん」
野菜を信頼しきった高山さんの料理と同じように、シンプルで
じんわりと温かく、食べる事でつづいていく日々を
飾らないコトバで 淡々と綴った日記です。
何度も読み返したくなるような旨味の詰まった「日記文学」は
現在4册出版されていて、もうじき5册目が発売する勢いです。
高山さんの公式HPふくう食堂でも毎日のように更新されていて
現在進行形の温もりを感じるコトバが、高山さんの手の中で
美味しそうに暴れています。

近所の空地に山ごぼうの実が、たわわになっていたので
潰してインクにしてみました。
鮮やかな赤紫の液で一気に花を描いて、ヌードの女の子を
ペンで加えたら、なかなかキュートな絵になりました。
花の色が時間と共に少しずつ変わっていくのも
自然の色の面白いところです。
他にもインクになりそうな植物を探してみたくなりました
先日吉祥寺を歩いていたらステキなレストランがあって、大きな
煙突のてっぺんにウサギがいました。
9月はお月見の季節なのでキーワードのウサギを見つけると
嬉しくなります。
今まであまり季節の行事を大切にしてこなかったのですが
このダイアリーを書くようになって、四季の移り変わりを深く
感じるようになりました。
新月、上弦の月(満ちていく月)満月、下弦の月(欠けていく月)
澄みわたった空に日ごとに形を変える月を眺めていると
自然の法則を知ることができます。
ふと哀しくなったり、ものすごく幸せな気分になったり・・
月に宿っている神秘的で力強いパワーに誘われて、心の旅を
日々繰り返しているような気がします。


珍しく外で洋猫を見かけました。
ブルーの瞳が美しいシャム猫風子猫ちゃんは、塀の上から恐る恐るこちらを眺めていました。
キツネのようなフサフサした尻尾を持つ利発なソマリは、ものすごく人懐っこくて近所の子供に
サスケという名前だと教えてもらいました。
右の写真はミラノに住んでいる友人のアパートの猫で、名前はジョゼッペ
普段はペッペという愛称で呼ばれているそうです。
イタリア語の響きはチャーミングだなぁと、猫の名前からイタリアの事を少し知った気がしました
ちなみにフランスはその年によってアルファベットの頭文字が決まっているそう(たぶん)
オランダは人名をつけることが多く、オーストラリアでは白い猫をスノーウィー
エジプトではメス猫をブーシィ(有名な女優の名前)オス猫をムッシィムッシィ
女の子に声をかける時はオッタ(猫ちゃん)だそうです。

ずいぶん前に住んでいた数駅先の千歳烏山に「ケニヤン」という
喫茶店があって、今でもときどき出掛けます。
店の片隅に凝った細工の木製のピアノがあって、アーチ型の窓や
鉄の手すりや布のクロスがほどよく馴染んで、静かな時間が
流れている落ち着いた雰囲気のお店です。
実はここは日本紅茶協会が紅茶のおいしい店として推薦していて
写真のアイミティー(アイスミルクティー)は商標登録まで
されています。
たしかにちょっとビックリするくらい美味しくて、他では飲めない
マイルドでコクのあるメローな紅茶です。
ティープラッカーなどセイロン茶葉を専用ブレンドしているようで
最初からガムシロップと牛乳がほどよく混ざっています。
コーヒーも好きですが、本当に美味しい紅茶を飲むと
とても贅沢な気持ちになります。
渋谷のBEAMS前にも姉妹店があるようなので、思い出したら
看板メニューの「アイミティー」を一度お試しください。

各地で被害を及ぼしている台風ですが、立ち去った後は
素晴らしい夕焼け空をプレゼントしてくれます。
夕焼けの時間は短くて、いつもシャッターチャンスを逃して
しまうのですが、今日はベストタイミングで撮れました。
薔薇色、橙色、青紫、澄み渡った空をキャンバスのように
美しく染めるのを日が沈むまで、ぼっーと眺めていたら
子供の頃の夕焼けが綺麗だった日を思い出しました。
近所の子と無心に遊んだ夏の夕暮れの砂場、赤とんぼが沢山
とんでいる中で従姉妹に鉄棒を教えてもらったこと・・・
何でもなかったはずの日が、真っ赤な夕焼けと一緒に
記憶の中に鮮明に焼き付いています。
今日の夕焼けも、ずっと先の夕焼けとリンクして
いつか思い出せるように記憶にとどめておけたらいいな・・

稚園の外壁にマルや四角のタイルを組み合わせた素朴な
デザインのモザイクアートがありました。
微妙な色のタイルが集まった柔らかな配色の中を2羽の鳥が
太陽に向かって飛んでいく健やかな絵です。
新聞のカラー広告でコラージュしている私は、以前 細かく
手でちぎった新聞にノリを塗って、猫のカタチにしたことが
あるのですが、なかなか面白いモザイク猫になりました。
気が向くままペタペタ貼るだけで思いがけない独自の世界を
開拓できるモザイクアートは絵が苦手な人でも気軽に
楽しめるので、芸術の秋にお薦めです。

暑くてアイロンかけを後回しにしていたら、使えるハンカチが
なくなってしまいました。
かなりの枚数を持っているので、ずいぶん長いことアイロンを
かけていなかったことになります。
久しぶりに出すアイロン台がとても汚くて、買い替えようかと
一瞬迷ったのですが、ちょうどいい木綿の布があったので
布を張ってリニューアルすることにしました。
ホッチキスの大きいので裏からパチンパチンと数カ所留めただけで
きれいに張れました。
とりわけ愛着があるわけではないけれど、大事にすると
アイロン台も一生モノになりそうです。


今読んでいる山崎まどかさんの乙女日和というエッセイに「9月は秋というよりも去りゆく夏を
見送る季節だ」と書かれていて、上手い表現だなぁと感心してしまいました。
9月といってもまだ暑くてピンときませんが、オレンジ色のコスモスが風に揺れるのを眺めていると
やっぱり9月なんだと実感します。
よく見ると道端に緑色のドングリや栗の毬が落ちていて、木の実も赤く色付いています。
拾い集めて葉っぱのお皿にのせてみたら、小さな9月がこんもり色鮮やかに輝きました。
深大寺の方まで歩いたので、ついでに年間パスポートで植物園も覗いてみました。
バラ園の近くにコロンと丸い大きなドングリが沢山落ちていて、たしか昨年も緑のドングリを
持ち帰って、しばらくしたら色褪せて茶色に変色したことを思い出しました。
緑のドングリも少しずつ秋色になって、去りゆく夏を見送っていたのかもしれません・・


今年も直売所にブドウと梨が並びました。
近所の農家の看板犬エディ君も普段より多くの人に囲まれて嬉しそうです。
それにしても種類の違う立派な大粒の黒玉ブドウが3房1000円は、かなりお買得でした。
今朝収穫されたばかりの完熟のブドウは、滴り落ちるような歯ごたえのジューシーな果肉で
とってもいい香りがしました。
名前を忘れてしまいましたが3種類食べ比べてみると甘味や酸味、それぞれの特徴がよくわかって
奥が深いことを知りました。
濃厚で爽やかな粒を丸ごと口にほおりこんで、あまりの美味しさにバクバク食べたら
すぐになくなってしまったので、次は梨を思いっきり食べようと思います。
ちょっと贅沢ですが、この時期にパワフルな旬のフルーツを食べると夏バテ防止にもなるので
ビタミン剤のつもりで奮発することにしているのです。
なんだかビタミン剤の多いダイアリーですみません!
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