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12月に紹介した玄関横の乙女椿は、日当たりのいいところだけ花を咲かせたのですが
蕾をつけたまま何ヶ月も変化がありませんでした。
どうしたのかと思っていたら、春の陽気にみるみる蕾が膨らんで一気に花盛になりました。
次から次へと花を咲かせて、小さな木なのに日当たりの悪い場所で感心してしまうほど
本当にたくさん花が咲きました。
これだけ花があると惜しみなく切り花にも出来るので家中に飾りました。
玄関を掃除していたご近所さんにも少し差し上げたら とても喜んでくださって、些細なことだけど
気持ちが通じあえたようで、こんなひとときが私にとって とても大切なことのように感じました。
可愛らしいピンクの花とつやつやした緑の葉っぱと沢山の蕾・・・
不安なニュースが続く中で、思いっきりエールを贈ってくれているようです。


リンクのページで紹介しているWill cafeさんで、5月24日〜6月5日まで一緒に猫イベントを
するのでその打ち合わせに行って来ました。
4月の個展の準備でドタバタしていて なかなか伺えなかったのですが、気持ちに少し余裕が
できたので、大好きな国立の街を散策しながら、いい気分転換になりました。
前にWill cafeさんに頼まれてアルミ板をラジオペンチで曲げて猫のクッキー型を作って
みたのですが、そのオリジナルの猫型でいろんな種類のクッキーを試作してくださいまいました。
アーモンドやココア、蕎麦の実やスパイス、ジャムを挟んだのや粉砂糖をかけたクッキーは
どれも美味しくて、他にもキャラメルを流し込んだり、アイシングやアラザンで絵を描いたり
いろいろ試作してくださるそうで、種類豊富な猫のクッキーがずらりと並ぶのを想像するだけで
楽しくなってきます。
私の方は ちょっとしたコーナーに飾れる小さな猫のイラストやノート、ポストカード
陶ボタンなどを揃える予定です。
猫イベントのタイトルは「CATCAT」Will cafe+アトリエnの猫を続けて言葉遊びのような
造語にしてみました。
今日はDMやラッピングのことなど一気に話が進みました。
打ち合わせと言いながら居心地がいいので、ずいぶん長い時間お邪魔してしまいましたが
Will cafeさんとの こんな長閑な時間も含めて一緒にイベントが出来てとても嬉しく思っています。
期間中は私もはりきってカフェエプロンをして、時々お手伝いに行きたいと思っています。
このサイトでもまたお知らせさせていただきますね!

今日は前からずっと食べたかった3種類のケーキをお土産に買ってかえりました。
自家製のキンカンの甘煮がたっぷり入った旬のケーキと、自家製桜漬けを飾った桜のフィナンシェ
生地の中にも桜葉が混ぜこんであって、コクのあるアーモンドと独特の桜の風味が絶妙です。
レモンとポピーシードケーキは絞りたてのレモン果汁が爽やかで、ポピーシードのプチプチした
触感とレモンアイシングがお洒落なケーキです。
Will cafeさんは通販もされていますので、よかったらサイトの方を覗いてみてくださいませ
和めるダイアリーもお薦めです。

またキッキストックホルムさんでネットショッピングしました。
今回もスウェーデンらしいステキな切手を沢山貼って送って
くださって、テントウ虫のオリジナルタグや手書きのメッセージ
など商品だけではなく、ラッピングにもキッキさんの愛情を
感じてしまいました。
今回買ったのはアイボリーと色糸をより合わせたコットン紐です
前回買物した時にグリーンの紐でラッピングしてくださって
細い紐なのに存在感があってナチュラルなテイストも気に入って
しまったので、個展とカフェでの猫イベントのラッピングに
重宝しそうなので3種類買ってみました。
キッキさんの商品が届く日は、なぜか他にもポストに嬉しい
贈物があって、友人の広島土産のお漬け物も届いていました。
寒いけれど心はすっかり春です。(どうもありがとう!!)

ミモザの花を見ると園芸好きの友人を思い出します。
たしか一番好きな花だと言っていた記憶があるのですが・・
どれくらい園芸好きかというと、幼稚園の頃のポリシーは
「他人の家の庭や軒先を眺めるために毎日違う道を通って帰る!」
だったそうです。
大人になってからも植物に対する熱い思いは変わらずに
自分で収穫した種や苗から育てたり、枯れかかった花を買ってきて
翌年に素晴らしい花を咲かせたり・・・
にわかガーデナーの私にはとても真似できないことですが
友人の植物の話は面白くて、興味深いものがあります。
ある時、絵本の話をしていたら、友人の一番好きだった絵本が
アンデルセンの「ちいさなみどりたち」だということを知りました
「人魚姫」や「マッチ売りの少女」ぐらいしか思い浮かばない私は
ちょっと羨ましく思って、どうして友人が緑を特別に思えるように
なったのか、なんとなく分かった気がしました。

4月の個展にむけて、ようやく作品が揃ってきました。
以前、このダイアリーで紹介した小さな陶の家の中央に写真の
大きな家を置いて町を作る予定ですが、ライトを入れたら
どこか懐かしい雰囲気になりました。
窓からこぼれる電球の灯が美しくて、今度は船を周りに置いて
灯台のライトにしてもステキかも!・・ なんて新たな意欲も
湧いてきました。
陶芸作品は小さなものばかり制作しているので、少し大きめの
家型ライトは新しい試みで、とても勉強になりました。
3種類の赤土を錬り込んで壁を作ったり、ひびが入らないように
輪にして内側を粘土で補強したり、窓をくり抜いてアクセントに
窓枠だけ釉薬を塗ったり・・
屋根は難しくて一度作り直しましたが、まだ気に入らないので
個展が終わってから、ゆっくりと時間をかけてムーミンの家の
屋根風に作り直したいと思っています。
ちょっと不格好なキノコのような家ですが、個展までに
なんとか完成してよかったです。


朝起きて窓を開けると必ずお向かいのチビちゃん猫と目が合います。
ネネも窓から身体を乗り出してニャ〜(おはよう!)とチビちゃんに挨拶します。
チビちゃんの指定席は通りが見える棚の上で、ここから外の様子をいつも眺めているのです。
斜前のお宅のニャンタ君もベランダからこちらを見ていることがあるので、なかなか楽しい光景です
ニャンタ君はお向かいのお宅に上がり込んでチビちゃんと遊ぶのですが、ネネは近くまで行って
恨めしそうにカーテン越しに中を覗くだけです。
お向かいの奥さんが声をかけてもネネはすぐに逃げてしまうそうです。
ニャンタ君は家にも時々やって来てネネの猫ドアからそおっと侵入して、なにくわぬ顔で階段を
上がって2階にいたりするのですが、ネネとは仲が悪いのでいつも喧嘩になってしまいます。
3匹で仲良く遊べばいいのにと思うのですが、猫の世界もいろいろあるのかもしれません・・


白い花、青い花、黄色い花・・・
次々と色とりどりの花が咲きはじめました。
いつもの散歩道も急に色彩が明るくなって、どこか違う道を歩いているようです。
北陸出身の私は長い冬の後に訪れる春がやっぱり一番好きです。
とりわけ希望のような光に満ちていて、心も身体も自然の波動に同調してワクワクしてきます。
畑の畦道に広がっている小さな青い花に子供の頃の春を重ねて合わせて、ぼんやり座りこんだり
黄色いミニラッパ水仙の清々しい香りに顔を埋めたり、なんとも可愛らしい風情の花達が
大好きな春をきれいに彩っています。
これから順番にバトンを渡された花達が力一杯花を咲かせて、生命を謳歌するように
ぐるりと季節をリレーしていきます。

4月の個展のイラストを思いつくまま描いています。
インスピレーションが大切なので、その時描きたいと思った
ものを描くようにしているのですが、先日 写真のようなお城を
描いていたら、あみだクジのような線が面白くてイメージが
どんどん広がって、ずいぶん大きなお城ができました。
沢山ある窓に新聞広告の青空の写真を貼ったらストーリーを
感じる作品になりました。
1+1=3になる瞬間、作品の持っている力に導かれて
思いがけず、新しいドアの前に辿り着けることがあります。
流れを見失わないように、このまま個展までずっと走って
いけたらいいのですが・・・

近所にお惣菜屋さんがオープンしました。
若い御夫婦が二人でやっている、カフェのようなお惣菜屋さんです。
種類も豊富でうれしいプライスだったので、100グラムずつ色々と
買ってピクニック気分でいただきました。
わかさぎの南蛮漬はちょっと濃かったけれど、後は私好みの味付けで
ハーブやナッツを加えたサラダやアサリの豆腐コロッケなど
ヘルシーでお洒落なお惣菜やお弁当はこれからちょくちょくお世話に
なりそうで嬉しいです。
以前からもう一件あるお惣菜屋さんにも大変お世話になっていて
我がままを言って温かいご飯でおにぎりを握って貰っているのですが
ふわっと柔らかくて海苔の香りがたまらない美味しさです。
こちらのお惣菜屋さんは和食がメインなので、これから選べる
楽しみができました。


最近の楽しみは家でバードウォッチングすることです。
果物を小枝にさして窓辺に置いておくとヒヨドリがやって来て、ついばんでいくのでガラス越しに
間近で見ることができます。
この窓辺に果物があるとわかってからは毎日のように遊びに来てくれるので
ピイーヨ ピーイヨと笛のような鳴声の小さなお客様に和ませてもらって
家でバードウォッチングできるなんて最高です。
お向かいと斜前のお宅でも鳥にご飯をあげているようで、毎朝スズメのさえずりで目覚めることも
あるほど賑やかです。
ヒヨドリが来るようになって鳥の図鑑を見るようになったのですが、ずいぶん鳥のことに
詳しくなりました。
尾の長さや向き、羽の色やさえずりなど似たような鳥も特徴を掴むと、なんていう鳥か
少しわかるようになりました。
散歩をしていても鳥のさえずりに立ち止まって耳を傾けたり、急に世界が広がった感じです。
鳥を通して自然を感じたり共感したり・・・
新しい出会いで またひとつ日常が豊かになりました。

以前このダイアリーで紹介したサフランの球根は花が終わってからも
ずっと緑のままです。
まったく水もやらずにほったらかして、ベンジャミンのプランターに
ちょこんと置いているだけですが、凄い生命力です。
球根にしっかり栄養があるのかもしれませが、土も水もなく自力で
ゆうゆうと生きている姿には本当に感心してしまいます。
緑が貴重な冬の間中、サフランにはずいぶん和ませてもらったので
今日はガラスの花瓶に一つずつ入れて労ってみました。
球根の植物って葉っぱがユーモラスなので、窓辺に並べると
影がアートのようです。
5個の球根から昨年収穫したサフランの雄しべはナント66本でした。
この家で育ったサフランで料理や染色をするのはワクワクします。
上手く出来たらまたダイアリーで紹介しますね!

こんなところにタンポポが咲いていました。
  放射線状にジグザグの葉っぱが広がって小さな太陽みたいです。
   ミドリの太陽に誘われてキツネがやって来ました。
     春のタンポポは葉っぱが柔らかくてサラダにしたら美味しそう!
       キツネはちょっとお腹が空いているのです。
      影法師はキツネのつもりだけど、なんだかネコにも見えます。
    キツネとネコとタンポポと太陽・・・
           ポカポカした春の午後、日溜まりの中で遊んでみました。

(C) MIWA AOKI
ジャズピアニストの佐藤允彦さんと友人の青木美和さんの音と絵のセッションが、松明堂音楽
ホールで行われました。
青木さんの水彩画が呼び起こす楽想を佐藤さんが即興でピアノで弾いたり、ピアノを聴いて
青木さんが水彩紙に色をおとしていったり、佐藤さんの磨きぬかれた美しい音と青木さんの
温かみのある ひなびた透明な色彩が光と影のようにお互いを際立たせて
勢いのある流れにのって、あっという間に夢心地な時間が過ぎていきました。
青木さんが紙を破ったり筆を洗う音に合わせて佐藤さんがピアノで応えたり、色のにじみを
ドライヤーで乾かす音にピアノの弦を太鼓のように叩いたり、生乾きの絵の上にパラパラと
食塩をふって塩の結晶まで作品にしてしまったのは驚きました。
途中のトークも面白くて、出会いと発見のある素晴らしいセッションでした。

佐藤さんは世界的なジャズピアニストですが、とっても気さくで懐きたくなるような
温かさがある人です。
すっかり御無沙汰してしまいましたが、以前 佐藤さんに つけていただいた愛称「ボキ」
Beaucuit様(フランス語で麦の意味)とCDにサインしてくださいました。
CDを聴いて しばらく余韻を楽しみたいと思います。

(C)オルネ・ド・フォイユ
青山にある雑貨屋さんオルネ・ド・フォイユさんで13日まで開催されている「ネコの履歴書」展の
イベントに行って来ました。
いろんなジャンルの19人のアーティストの猫作品を拝見したり、wato kitchenさんのネコマンマを
いただいたり、kino lgluさんによるロシア映画「こねこ 旅するチグラーシャ」の上映があったり
猫に関する楽しいことが盛り沢山で、すごくいい時間を過ごさせていただきました。
louleさんの猫トークやコレクションの猫がネズミを追いかける万華鏡を覗かせてもらえたのも
貴重な体験になりました。
wato kitchenさんのネコマンマは、カツオのスープにおかかと金ゴマのゴハンが入っていて
マグロのグリルと春キャベツ、大根、大豆、ごぼう、さつまいも、オクラと混ぜながら食べると
いろんな味と触感がマッチして、とても美味しかったです。
お土産にいただいたおさかなのサブレは、とっておきたかったけどミルキーな匂いに我慢できなく
なって写真を撮った後に食べてしまいました。
冬のロシアを舞台に、こねこが冒険する映画は映像も音楽もとってもステキで、猫屋敷のような
アパートに住んでいる猫つかいの男性と、そこに暮らす猫達が最高でした。
キュートなグッズの中から、家の猫にキャットニップの入った片面が違う布の鳥のネコジャラシを
買ってかえりました。
ボロボロになる前にしばらく窓辺に飾っておこうと思います。



雛祭りは幾つになっても華やいだ気持ちになって、お祝したくなります。
子供の頃のお雛様は三段飾りで、一番上は普通のお姫様とお内裏様ですが2段目以降は三人官女や
五人囃子の代わりにお土産の民芸品がたくさん飾られていました。
古びた猿の置物やこけしや竹人形は今から思い返すと味があって、ときどき自分で好きなように
並び変えて遊んだ記憶があります。
すっかり雛人形のことなんて忘れていたのですが、この家で暮らすようになってから自分用の
お雛様が無性に欲しくなって、ずっと探していました。
なかなかコレといった出会いがなくて諦めかけていたのですが、先日ネットで可愛らしい陶器の
お雛様を見つけることができました。
九州にある「みかわ工房」さんの野雛は子供の手のひらにのる程の大きさで、たおやかな形と
ふっくらした表情がとても優美です。
ちょうどいい大きさの長皿があったので、赤いフェルトを敷いた上に陶器雛をのせてみました。
南天の葉っぱを屏風にしてテーブルの上に飾ったら、とても素敵なお雛様になりました。
あまりの可愛さに思わず顔がほころんで、ようやく会えた「私のお雛様」にうっとりしています。


2月はあっという間に過ぎて、いよいよ3月です。
今年は花粉が凄くて厳重にマスクをして散歩をしていますが、木々が芽吹く春はやっぱり
ウキウキしてしまいます。
散歩の途中で見かけた満開の梅を見ていたら、2羽のメジロが飛んで来ました。
大きさが違うので、つがいかもしれないと見ていたら美味しそうに花の蜜を吸っていきました。
青空に溶け込んだ桃の花の幸せな色を眺めていると、季節が変わったことを感じます。
銀色の毛をきらきらと風になびかせて、勢いよく空に向かっているネコヤナギを見ていると
縮こまった身体を思いっきり伸ばしたくなります。
風はまだ冷たいけれど、自然の息吹に身をゆだねると日溜まりのような小さな春に触れることが
できました。
耳を澄ますと植物も鳥も虫も、それぞれの音を奏ではじめたのがわかります。
本格的な春の音楽を、もうすぐオーケストラで聴けそうです。
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