他のDIARY
今年もアトリエnにおつき合いくださって、ありがとうございました
この1年を振り返ってみると、ダイアリーのネタを探しに何処かへ
出掛けたり、何かを作ったりしていたように思います。
事実だけれど真実ではない私の日常ですが、それでもピクルスは
夏からずっと欠かさず作り置きしているし、ユズのマーマレードも
キンカンの甘煮も2度目をまた作りました。
息がきれながらも、なんとか本当の自分が追いついてきたようです。
自己満足なサイトですが、見てくださる方の存在と優しい眼差しに
支えられて、ここまで続けることができました。
貴重なお時間を割いてアトリエnに遊びに来てくださって
本当にありがとうございました。
帰省の為、1週間程ダイアリーをお休みさせていただきますが
また張り切って来年もこの場所で、日常の個人的な小さな事を
発信していきたいと思います。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
2006年が平和で穏やかな楽しい年になりますように・・・
お身体に気をつけて、よいお年をお迎えください

帰省する時、雪に閉ざされた郷里で退屈しないように
ビーズ作りの道具を持ち帰ったり、何かテーマを考えるように
しているのですが、今年は編み物をしようと思っています。
先日ユザワヤさんで画材を買ったついでに、毛糸売場にも寄って
かえりました。
時間が無かったので、ゆっくり選べなかったのが残念ですが
急いで特価の毛糸の中から好きな色を連れてかえりました。
並べてみると、もうそれだけで満足してしまう存在感で
編み目が滅茶苦茶でも許されそうです。
下田直子さんの「かぎ針編みっておもしろい」という本が簡単
そうで、一段ずつ色を替えたり質感の違う糸を組み合わせたり
アイディア満載なのでテキスト用に買いました。
編み物は ほとんど縁のないものでしたが、この冬はじっくり
向き合ってみようと思います。

今年最後のイベントはお世話になっているデザイン事務所さんで
毎年恒例になっている忘年会です。
こういう時でもないと手作りのお菓子を作る機会がないので
頑張ってマフィンを焼いてみました。
抹茶とココアとプレーンの3種類、バターと砂糖を控えめにした
素朴なマフィンに、先日作ったキンカンの甘煮とユズのマーマ
レードをトッピングしたら、しっとり美味しくできました。
今年最後にずっとやりたかったお菓子作りができて、目標を一つ
クリアできたような気分です。
今年も朝まで参加した忘年会、沢山の方とお知り合いになれて
いろんな話ができて、とっても楽しかったです。
どうもありがとうございました!!


今年は早めに湯たんぽを出して寒さ対策をしていますが、朝起きるのが一苦労なので布団から離れた
場所に目覚まし時計を置いたり、ガスストーブの前ですぐに着替えられるようにしたり
気合と工夫が必要です。
毛玉が目立つセーターを片付けて、お気に入りのカシミアのカーディガンを普段着におろしたら
気分がグッとよくなりました。
朝食も大好きなコーンスープをプラスして、1日の始まりに重点を置くようにしています。
スープの匂いにつられてネネも朝食に参加するようになりました。
高齢なので少ししかあげられませんが、ペロペロ舐めた後は満足して元気に外へ出掛けて行きます。
ネネは寒いのが平気みたいで、冬に一緒に帰省した時は朝から夕方まで外で過ごしていました。
心配になって雪の上の小さな足跡を辿って探しに行くと、大抵は裏のお宅の小屋の中で寝ていました
今年から帰省の時はキャットシッターさんにお願いしているので、お正月はこの家でお留守番です。
ネネが快適に過ごせるように いろいろ用意しておこうと思います。

今年はいろいろ手作りしていますが、キンカンの甘煮にも初めて
挑戦しました。
洗ってヘタを取り横に半分程切れ目を入れて、沸騰したお湯で
茹でこぼしてから(灰汁を取る為)切れ目から種を取り出し
浸る位の水とキンカンの5割程の砂糖で、皮が透き通る感じになる
まで弱火でコトコト煮ます。
崩れないように鍋を静かにまわして砂糖を溶かし、余熱で味を
含ませるように時間を置いて煮ると、ふっくら美味しくできます。
すっきりした上品なキンカンの甘煮は、お茶うけにグッドで
ビタミンCも豊富です。
毎日ひとつずつ食べると風邪をひきにくくなるそうですが
こういうものを食べているとスナック菓子やこってりしたものを
食べたいと思わなくなるので不思議です。
写真のお皿は裏に作者の名前が書いてある骨董で、引越祝に頂いた
ものですが、宝の持ち腐れになっていました。
キンカンを盛ってみたらピッタリなので、これからはちょくちょく
登場してもらおうと思います。

クリスマスはずっと仕事をしていたのですが、夕方一段落したので
友人と一緒に吉祥寺でディナーをいただきました。
去年もその前の年も、同じ友人と同じお店でクリスマスのお祝を
していて、平和なクリスマスだなぁと思います。
久しぶりに美味しいものを食べたり、CDショップを覗いたり
デパートで買物したり、賑やかな街をぶらぶら歩いているだけで
すごく楽しかったです。
ラインが綺麗なウールのパンツとフワフワのマフラーを自分への
クリスマスプレゼントに買ったら元気が出たので、帰ってから
また仕事の続きをしました。
夜中に宅急便を出しにコンビニへ行く途中、夜空に星がいっぱい
輝いていて、長いクリスマスの終わりに思いがけないプレゼントを
貰ったような幸せな気持ちになりました。

小学3年生の姪から届いたクリスマスカードに
サンタさんに書いた手紙を枕元においておいたら
なんと、なくなっていた!
と書いてありました。
微笑ましい話に温かな気持ちになりました。

  * * * * * * * * 

どうぞ皆様にもサンタさんが訪れますように!
メリークリスマス

Kさんに貸していたニーナ・シモンのCDが古布のパッチワークに
包まれて戻ってきました。
綺麗な色柄なので二つ折りにしてスカーフにしたら、暖かくて
セーターからのぞく色が差し色になって、いい感じです。
手紙にはKさんが描いた雪の空から傘を広げて降りてきた子供の
絵が添えられていて、近況の他に「自分の手で掴んだセンスって
誰にも傷つけることのできないホントの宝物だね」
と書かれていました。
一遍の詩のようなピュアな言葉に心が洗われます。
私が探し求めているものを いいタイミングで投げてくれる
Kさんの言葉に、今までずいぶん救われました。
世界が美しい言葉で溢れていたら・・・
そんな事を考えながら、久しぶりに懐かしい歌を聴きました。

       (C)のら書店 アルビン・トレセルト 再話 ヤロスラーバ 絵 三木卓 訳
クリスマスのプレゼントにピッタリの絵本を見つけました。
森の中で男の子が手袋を落としてしまうウクライナの民話です。
雪の上に落ちた手袋に森の動物達が次々と押しかけるお話は、色使いや話の構成がチャーミングで
読み終わった後に余韻が残る温かさです。
図書館で本を借りる時に小説や雑誌と一緒に絵本もよく借りるのですが、子供向けのシンプルな
お話は想像力が広がるので、大人が感性を磨くのにも適していると思います。
最近の事件を見ると人間の原始的な営みや命との触れ合い、基本的なやりとりに問題があるように
感じるのですが、刺激の強いものに慣れてしまって感覚が鈍くなっているのかもしれません・・
絵本の中の静けさや安心感、温かさは心の流れを整えてくれるので、ステキな絵本に出会うと
誰かに教えたくなるのでした。


友人Hさん宅での忘年会、新鮮な魚介類を御馳走になって盛り上がりました。
皆で選んだクリスマスプレゼントを子供達3人が喜んでくれてよかったです。
いつも仕切ってくれるHさんのお陰で旅行へ行ったり、今年も沢山会えてとても楽しい1年でした。
今日もよく喋りお腹の底から笑いましたが、話したいことがまだまだあって、きっとまたすぐに
会いそうです。
今度は私の家で新年会をしたいと思います。
夕方ドライブがてらにピンクのイルミネーションがきらめくグランベリーモールへ出掛けました。
初めて来たのですが15mもあるクライミングが店内にあったり、可愛らしい犬用のケーキが
ショーケースに並んでいたのには驚きました。
ペット同伴で入れるお店が多く、お洒落な街は犬達にも心地よい空間でした。

子供の頃、日曜の朝は大音響で父がベートーベンを聴いていました
壮大なコンチェルトが今でも聴こえてきそうなくらい積み重なって
記憶の中に残っています。
今日12月16日はベートーベンが生まれた日であり
父の誕生日でもあります。
同じ16日生まれの私は、何か父のロマンのようなものを受け継いだ
ように思うことがあるのですが、福井の高校を卒業した後
どうしても都会に出たかった私は、大阪のデザイン学校に進学
しようと考えていました。
大阪だったら福井に近いし、親戚も多く住んでいるし・・
その頃は、自分がイラストレーターになるなんて思ってもいなくて
何年か都会で暮らしてみたかっただけなのですが、デザインをする
なら出版社がある東京へ行けと、親戚も知合いもいない遠く離れた
場所に、父が背中を押してくれたのでした。
あれから22年、先を見据えて いつも的確なアドバイスをくれる
父のお陰で、私は私の人生を見つけられたように思います。


今年は張り切ってクリスマスの飾りつけをしました。
鳥の巣のようなツルには、クルミやウズラの卵、アルミの抜き型をぶら下げて上から吊るしました。
長く伸びていた花壇のローズマリーを巻いて、ラフィアで結わえて木の実やトウガラシ、シナモン
スティックをアクセントにしたら、可愛らしいリースになりました。
ユーカリは桜の枝に這わせて松ぼっくりを付けただけですが、窓辺がとても華やかになって
赤いフェルトの原毛を丸めてクヌギの殻斗を帽子のように被せたオーナメントをぶら下げてみました
ブルーアイスという青味かかったコニファーに、漂白した木の実と金色にペイントしたヒノキの実を
絡ませたツリーは清々しい香りがして、この家にすっかり馴染んでいます。
クリスマスといっても特別なことはしませんが、夢中になって作ったり飾ったり眺めたりしている
時間がクリスマスプレゼントのようで、ワクワクします。

キャンドルは普段あまり使わないのですが、この時期は火を
灯して気持ちを静めるようにしています。
毎日とても忙しくて年末までにこなさなければならないことが
山積みなのです。
先日の朝日新聞にボディショップ創設者のアニタ・ロデイック
さんが紹介されていて「都会人の8つ目の大罪はスピードで
人は立ち止まって考えることをやめ、多忙すぎて他人に
無関心になってしまった」と語っていたのが、ずっと気になっ
て心に残っています。
何かとても大切なことを投げかけられたような、言葉以上の
ことが伝わりました。
すっかり疎遠になってしまった親しい友人に、クリスマス
カードを送った帰りに立ち寄ったお店で、募金箱が目についた
ので買物のお釣を入れました。
薬局やコンビニのレジの横にも募金箱があって、少しだけでも
立ち止まってみると、いろいろな事が見えてきます。
上手く すり抜けて やり過ごしてしまった事、人や社会との
関わりを 考え直してみたいと思います。

今年も沢山ドングリを拾いました。
つやつやしてキレイなのでガラスの花瓶に入れて眺めています
大きくて丸いのは神代植物公園のバラ園の近くにあるクヌギで
殻斗も立派で面白い形です。
ローマへ旅した時、スペイン坂の上をずっと歩いた所に素敵な
カフェがあって、そこの大きな木の下に4センチもありそうな
スマートなドングリが落ちていて、外国のドングリの美しさに
感心したことがありますが、いろんな種類を集めてみたくなる
ほどドングリには神秘的な魅力があります。
ネットで調べてみたら、縄文時代の日本人の主食のひとつは
ドングリだったそうで、かつての記憶が遺伝子に組み込まれて
いるからドングリが好きなのかもしれないと、遥か昔に思を
巡らせました。

直売所で無農薬の新鮮なユズが手に入るので、今年は蜂蜜漬けと
マーマレードを作りました。
ザクザク切って種ごと蜂蜜に漬けたユズにお湯を注いで、毎晩のよう
に飲んでいるのですが、身体が温まってホッとします。
酸味も渋味もまろやかになったユズは、皮ごと食べられる美味しさで
肉厚の大きなユズは皮自体がジューシーな果物のようです。
マーマレードはアクをとったり皮を千切りにしたり、種から出る
ペクチンを使って煮込むので、少々時間がかかりましたが
焦げつかないように透明になるまで、木べらで混ぜている時間が
アロマテラピーのような いい時間でした。
しっかりした味のマーマレードは、天然酵母のどっしりしたパンと
相性がよくて、朝食に食べると身体も頭もシャキッとします。

あちこちでクリスマスのイルミネーションが華やかです。
先日買ったココナッツのライトはイルミネーションと呼ぶには
ささやかですが、丸く切り抜かれた小さな穴からこぼれる光が
キャンドルの灯のようで、心地よい波動を感じるゆらぎが部屋
全体をフワリと包んでいます。
ずっと探していたのは、ヒョウタンのライトだったのですが
イメージしていたのが見つからなくて、たまたま覗いたお店に
あったココナッツのライトと御縁があったのでした。
色や形、質感がこの家にピッタリで、ライトをつけていない時も
ほっこり和みます。
日が暮れるのが早くなって心細くなっていたので、優しい灯に
照らされて、長い夜を安らかな気持ちで迎えることができました
いい音楽を聴くような 緩やかな時間が灯と共に静かに流れて
寒い季節の贈物を またひとつ受けとったのでした。

お庭の花や果物を気前よく100円で分けてくださるお宅がある
のですが、農家の直売所と同じように私の生活に欠かせない
存在になっています。
この時期はツルをワイルドに巻いたリースや実の付いた枝
ユズやアケビに似たムベも花と一緒に並んでいて、山野の恵を
お裾分けしてもらっています。
新宿まで25分の場所で、田舎暮らしが味わえるとは思っても
いませんでしたが、家の近くにはキャンプも出来る小さな
山まであるのです。
何処か遠くへ行かなくても、お金がなくても、頑張らなくても
手が届く所に豊かな自然や、心地よい暮らしがある事を知って
無理をしない等身大の生き方も選べるようになりました。

                            (c)niwa-coya
武者小路実篤記念館へ行く途中で素敵なお店niwa-coyaさんを発見しました。
御自宅のお庭に小屋を建てて、内装もすべて手作りの週末だけのギャラリーなのだそうですが
屋根の上にサボテンがニョキニョキ伸びていたり、店内の空間に色ガラスがはめ込まれていたり
いい感じに敷きつめられた床の木が、ここを建てる時に出た廃材と聞いて感心してしまいました。
センスのいい個性的な商品も素敵ですが、何よりこの建物自体が素晴らしいアート作品のようで
瑞々しい感性に ときめきました。
今月は永井美奈子さんのBOXES展が開催されていて、workshopもあるようです。
アメリカのヴィンテージコットンやデッドストックの壁紙で美しいカタチになった様々な箱が
お洒落にディスプレイされて、ひとつひとつ物語りを感じました。
住宅街の中にひょっこり現れた隠れ家のような素敵なお店、天然酵母の手作りパンやワッフル、
クッキーも販売していて、週末が待ち遠しくなりました。


いよいよ12月、なにかと気忙しいですが今年最後の月を自分のペースで過ごしたいものです。
時間の使い方が下手な私はこの家に越してきた時、テレビをあまり見ない生活をしたいと思って
見辛い場所にテレビを置くことにしました。
そのかいあって何時間もテレビに時間を取られる事がなくなったので、夜はのんびり本を読んだり
ラジオを聞きながら手作りする時間ができました。
仕事の合間に気分転換のつもりで小さくカットしたパラフィン紙を折って、クリスマスの飾りに
トランスパレントスターを作っているのですが、小間切れの時間も上手く使えば ちょっとしたことは
出来るものだと思いました。
トランスパレントスターは薄紙を幾重にも重ねることで、思わぬ幾何学模様が現れ光に透かすことで
様々な色と形が生まれるドイツや北欧の折り紙です。
とても単純な組み合わせなのにステンドグラスのような美しさがあって、窓いっぱいに星と花を
散りばめたくなりました。
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